1曲目〜6曲目が「Warrior's Story」と、其々主人公の異なる戦士をモチーフにした曲。
7・8曲目が「Another Story」になってます。
〜Warrior's Story〜
1「Beginning of Fight」
music:Yu-ya/lyric:NAO
(崩壊〜戦いの始まり)
平和だった街が突然攻撃された。
街は焼き尽くされ、沢山の命が奪われた。
変わり果てた我が子を抱いたまま息絶えた母親・家族を守ろうとして戦った末に八つ裂きにされた父親。
成す術もなく命を絶たれた老人たち。
一瞬にして街は地獄に変わった。
その中で生き残った僅かな人々は怒りと悲しみを背負い、戦士として立ち向う事を心に誓う。
2「Salud!!」
music:kaz/lyric:NAO
(束の間の休息と宴)
一体どれだけ戦ったってきたのだろう?
どれだけの人を殺めてきたのだろうか?
ただ遣るべきはこの国の民を守る為。
今日はひとまず勝利を称えて飲んで歌おう!
明日はきっと厳しい戦いになるのだから…
3「Promised Wing」
music:Yu-ya/lyric:NAO
(希望の向こう側)
共に戦ってきた仲間。
それはどんなにかけがえのない存在だったか。
そんな仲間達といつか見たい景色、光り輝く夢の景色を見る為に立ち向かう。
例え自分の命が消えようとも、仲間を信じたい。
信じているから。
4「Kiss of Judas」
music:Yu-ya/lyric:NAO
(裏切り)
人の心の弱さは時に残酷なまで薄情だ。
私は果たして許す事が出来るのだろうか?
でも信じてたい、人の優しさ、人の愛を。
焼き尽くされていく身体、遠ざかる意識の中で最期の夢を叫んでいた。
5「The Last Parting」
music:Yu-ya/lyric:NAO
(負け戦)
負け戦だとは分かっている。
何もせずに討たれるか?それとも戦いに敗れて散るか?
私達は最後まで戦士でいよう…
6「Seeding to the Future」
music:kaz/lyric:NAO
(生と死)
もう目の前が霞んでほとんど見えない。
共に戦い、散っていった愛しい貴方の横顔が霞んで見えるだけ。
運命は残酷なのかも知れない。
でも一人ではなかった。
どうかこの世界にまた貴方と共に生まれ変われます様に…
どうかこの世界がいつも光で包まれています様に…
この地にはまた、今年も花が咲く…
〜Another Story〜
7「Camellia」
music:NAO&Yu-ya/lyric:NAO
ジュゼッペ・ヴェルディが1853年に発表したオペラ「椿姫」をモチーフにした曲。
裏社交界で華々しく生きた主人公が真実の愛を見つけ幸せを手にするも、世間の冷たい目や反対を知った後に自ら身を引いた。
その後病に侵され人知れず息を引き取る事になる。
この曲は死を目の前にした主人公の苦悩と悲しみをNAO独自の観点で書いた。
8「Atlantis」
music:kaz/lyric:NAO
古代哲学者「プラトン」が著書の中で語った伝説の島で、そこには非常に高度な文明を持っていたとされるアトランティス大陸。
しかしながら海底に沈んだと言われるこの大陸の存在の実態と真実を知る者はいない。
人は誰しも目に見えぬモノを探し続け、冒険をしながら生きているのではないだろうか?
生きている事がすなわち「冒険」であり、「探求」なのではないだろうか?
一握りの僅かな希望を握りしめ、人は人生という冒険を続けていく…
〜以上解説分〜
Warrior's Storyの解説の方はストーリー的な感じなので、ちょっと詳しく書いてみようかな。
1曲目の「Beginning of Fight」はMetal bless JAPAN3〜KEEP ON FIGHTINGの為に書き下ろした曲なんだけど、突然の攻撃による街の崩壊=津波・絶望的な状況下で立上がり、戦う人の意味も込められている。
この曲を期にBOEに正式加入を決めたので、震災前・震災後にYu-yaと遣っていたバンド・SHINDEARの時の状況も書いていたりする。
2曲目の「Salud!!」は一夜限りの宴を精一杯楽しもう!という曲。
次の戦いではもう2度と逢えなくなる仲間がいるだろうという悲しみも存分に込められている。
あえてスペイン語の「乾杯」にしたのは言葉の響きで。
後、自分の中の戦士のイメージが古代・中世ヨーロッパか日本の武士のイメージが強かったから。
3曲目の「Promised Wing」は、私が大ファンで愛読している進撃の巨人を元に書いている。
新曲を作る上で「進撃の巨人のオープニングになる様な曲を作って!」と言ったところ、貰った曲を聴いた瞬間にアルミンが宿ったんだよね(笑)
アルミンの様な頭のキレはないけど、沸き出してくる心の強さと覚悟がリンクした。
個人的にはリヴァイとジャンのファンなんだけど(笑)
諫山先生、進撃の巨人シーズン3のオープニングに採用して下さい!ww
4曲目の「Kiss of Judas」はクリスチャンの方や聖書を知っている方なら分かるだろうけど、キリストを裏切ったユダがキリストを捕らえる為の合図のキス。
そこをあえて武将への裏切りと捉えている。
5曲目の「The Last Parting」は真田十人衆の中に自分が仲間としているイメージ(笑)
最後は討たれて死んでしまうという破滅的思想が非常に出ている(笑)
最後のCメロでは破滅の中の自分的美学を表している。
6曲目の「Seeding the Future」これも破滅的思想が非常に強い曲なのかもしれなくて、死に際の曲(笑)
でも非常に前向きな曲で、万物が繰り返している生と死や輪廻転生、これからの未来への強い希望と夢を託している。
詞を書いていて真面目に涙で目の前が見えなくなった曲(笑)
ギターソロに敢えて同期を入れなかったのはギターだけで泣かせたかったし、ギターだけの方がドラマチックだと思ったから。
XのSay Anythingみたいな壮大なバラード作って!って言って出来た曲で、ヴォーカリスト冥利に尽きる曲。
アルバムトレーラー
如何でしたしょ?
でもね、聴いてくれるリスナーが感じる様に聴いてくれれば良いのです。
私には私の世界観がある様に、みんな其々世界観があるんだから。
貴方の世界観の「Warrior's Story」を心に描いて聴いて下さいね♪
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